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C反応性蛋白(CRP)とは

C反応性蛋白(CRP)とは、体内での炎症反応や組織が破壊された際に血中に現れるタンパク質です。肺炎球菌のC多糖類と結合する事からC反応性と呼ばれます。CRPという略称で呼ばれることも多く、主には感染症や肺炎(他炎症も含む)などの検査の際に行なわれます。

C反応性蛋白(CRP)の診断項目とポイント

血液検査における「C反応性蛋白(CRP)」の基準値や、基準値を超える(不足する)場合に疑うべき病気や治療法・改善方法などを解説します。

C反応性蛋白(CRP)の基準値(成人)

基準値(男性) 〜0.3
基準値(女性) 〜0.3
単位 mg/dL

 

C反応性蛋白(CRP)による診断ポイント

C反応性蛋白(CRP)は血液検査において炎症マーカーとしてよく利用される検査項目です。急性炎症や組織崩壊により増加するタンパク質ですので、炎症の存在有無やその炎症程度を敏感に反映する事ができます。

ただし、C反応性蛋白(CRP)では、単に炎症が起こっており、その程度が重大かそうでないかという検査しかできません。つまり、C反応性蛋白(CRP)が高いのは肺炎が原因なのか胃炎が原因なのかといった点までは調べる事ができません。
よく肺炎の程度を調べる際などにはこのC反応性蛋白(CRP)を使ってその程度を調べて入院するか、自宅療養かを診断するポイントにしたりします。

 

C反応性蛋白(CRP)の異常により疑うべき病気・原因

以下は、C反応性蛋白(CRP)の異常により疑う事ができる病気や原因です。ただし、以下に示した病気はあくまでも一例です。異常値であったからといって、すぐに病気というわけではありません。また、他の要因と連動して初めて病気として診断されるケースもありますので、ご注意ください。

・各種炎症
・骨折
・膠原病の活動期
・癌(がん)