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尿素窒素(BUN)とは

尿素窒素とは、体で使われた物質の老廃物の一つ。尿素由来の窒素量を示す単位であり、血液検査では、主に腎機能の調査をする際に用いられる検査項目です。腎臓から尿素の排泄によって、尿素窒素の値は左右されます。

尿素窒素(BUN)の診断項目とポイント

血液検査における「尿素窒素(BUN)」の基準値や、基準値を超える(不足する)場合に疑うべき病気や治療法・改善方法などを解説します。

尿素窒素(BUN)の基準値(成人)

基準値(男性) 9〜21
基準値(女性) 9〜21
単位 mg/dL

 

尿素窒素(BUN)による診断ポイント

腎臓の主な働きは体内の老廃物を排泄し、人体の成分を一定に保つ事にあります。その腎臓機能が低下した場合、老廃物の排出能力が低下することになります。
尿素窒素(BUN)の測定で、体内の腎臓機能を評価する事ができます。

尿素窒素の値が基準値よりも大きく上回るような場合は腎臓機能が悪化している可能性があります。ただし、尿素窒素は脱水時やタンパク質を多く摂取しているような場合では、値が高くなることもあります。

 

尿素窒素(BUN)の異常により疑うべき病気・原因

以下は、尿素窒素(BUN)の異常により疑う事ができる病気や原因です。ただし、以下に示した病気はあくまでも一例です。異常値であったからといって、すぐに病気というわけではありません。また、他の要因と連動して初めて病気として診断されるケースもありますので、ご注意ください。

・腎炎
・萎縮腎
・腎血流量減少