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X線検査とは

X線検査(エックス線検査)とは、レントゲン検査とも言われ、エックス線を目的の部位に対して照射し撮影し体内部の様子を調べる検査の一つです。定期健康診断においては、胸部X線検査(胸部レントゲン検査)が一般的に行われます。

X線検査の種類

X線検査と一口に言っても実に多彩な方法があります。ここでは、様々なX線検査の種類やその特徴を解説していきます。

レントゲン検査

レントゲン検査とは、いわゆるX線検査において最も一般的な検査手法です。CTやMRIなどと比較すると画像の有用性などは決して高くはありませんが、その簡便性や経済性から今でも多くの疾患などを検査する目的で一般的なレントゲン検査が行われます。健康診断でもこのレントゲン検査が行われ、法定検診では「胸部X線検査」が実施されます。

 

CT(コンピュータ断層撮影)検査

CTとは、放射線(X線)などを利用して物体を走査しコンピュータにより処理する事で体内の内部画像を構成することができるレントゲン検査の一種です。通常は断層として撮影しますが、コンピュータによる加工で立体的な像を撮影する事も可能です。短時間でほとんど苦痛なく検査できる上、多くの情報を得ることができることから、近年最も多く用いられる画像検査の一種です。

 

MRI(核磁気共鳴画像法)検査

MRIとは、核磁気共鳴という現象を利用して体内の内部情報を画像化する方法です。CTとよく似た画像が得られますが、CTとは異なる物質の物理特性に注目しており、CTでは得られない情報を得ることができます。厳密にはX線は用いないので、MRIはX線検査の一種ではありませんが、便宜上当ページで解説しています。

 

PET(ポジトロン断層法)検査

PET(ペット)とは、陽電子検出という現象を利用したコンピュータ断層撮影技術です。CTやMRIが主に組織を観察する為の検査方法であるのに対して、PETはSPECTと同様に生体の機能観察に特化した検査法です。もともとは中枢神経系における代謝レベルの観察に用いられていましたが、近年では、腫瘍組織における糖代謝に注目したガン検診に利用されます。

 

SPECT(単一光子放射断層撮影)検査

SPECT(スペクト)とは、画像診断法の一種です。体内に投与した放射性同位体から放出されるガンマ線を検出してその分布を断層画像にしたものです。PETなどと同じように生体の機能を観察する目的で行われる検査で、脳血管障害やガン、心臓病などの早期発見に有効とされます。