検査項目の概要

インスリンは、すい臓から分泌されるホルモンで、血液中のブドウ糖を細胞に取り込ませる働きに関わります。インスリン検査は、健康診断の基本項目ではなく、追加検査として行われることがあります。

何を調べる検査か

低血糖の原因確認、インスリン抵抗性、糖尿病のタイプや治療方針の検討、すい臓の働きなどを考える材料になります。

基準値・判定の目安

基準範囲は検査機関、採血時の空腹状態、測定方法で異なります。旧資料では空腹時 11.0 μU/mL 以下を目安にする例がありますが、結果表の基準範囲を優先してください。

基準値や判定区分は医療機関、検査機関、測定方法、年齢、妊娠の有無、既往歴などによって異なります。結果表に記載された基準範囲と医師の説明を優先してください。

高い場合に考えられること

  • 血糖が正常またはやや高めでインスリンが高い場合、インスリン抵抗性を考えることがあります。
  • 血糖が低くインスリンが高い場合、薬剤の影響やまれなすい臓腫瘍などを医療機関で確認することがあります。
  • 肥満、メタボリックシンドローム、多嚢胞性卵巣症候群などと関連することがあります。

低い場合・低めに出る場合に考えられること

  • 血糖が高くインスリンが低い場合、インスリン分泌低下を考えることがあります。
  • 1型糖尿病、すい臓の病気、長期の2型糖尿病などと関連することがあります。
  • Cペプチド、血糖、HbA1c、自己抗体検査などを組み合わせて確認します。

関連する病気

関連する検査項目

結果の組み合わせから確認したいこと

糖代謝の検査は、血糖、HbA1c、尿糖、OGTT、インスリン分泌、症状、服薬状況を組み合わせて確認します。1つの数値だけで診断や治療方針を決めるものではありません。

結果・状況の組み合わせ確認したいこと相談時の注意点
血糖・HbA1c・尿糖がそろって高い 採血条件、尿糖、体重、腹囲、脂質、血圧、腎機能、家族歴を確認します。 健診結果だけで糖尿病の診断や治療方針を自己判断せず、再検査や医師説明を確認します。
血糖は高いがHbA1cは高くない 食後採血、直前の食事、ストレス、薬剤、急な体調変化、再検査の必要性を確認します。 一回の血糖値だけで判断せず、空腹時・随時の条件と過去推移を整理します。
HbA1cとGA・フルクトサミンが食い違う 貧血、腎機能、肝機能、アルブミン、輸血、妊娠、赤血球の状態を確認します。 どの指標を重視するかは病状で変わるため、検査値の組み合わせを医療機関で確認します。
インスリン・Cペプチド・自己抗体も確認された 低血糖症状、糖尿病タイプ、インスリン分泌、治療内容、服薬・注射歴を確認します。 薬やインスリンを自己判断で増減せず、低血糖症状がある場合は早めに相談します。

生活習慣で見直したいこと

血糖や耐糖能の結果は、食事、運動、睡眠、体重、飲酒、ストレスなど日々の習慣を見直すきっかけになります。治療や服薬の変更は自己判断せず、医療機関の説明を確認してください。

医療機関に相談したいケース

  • 低血糖症状がある、または血糖とインスリンの結果がちぐはぐに見える場合。
  • 血糖、HbA1c、腹囲、脂質、血圧もあわせて高めの場合。
  • 糖尿病で治療中、薬やインスリンの調整について疑問がある場合。

よくある質問

インスリンが高いときは何を確認しますか?

インスリンだけで糖尿病とは判断できません。血糖、HbA1c、症状、体格、服薬などとあわせて確認します。

Cペプチドとは何ですか?

すい臓がインスリンを作るときに一緒に出る物質で、インスリン分泌の状態を確認する材料になります。

参考・出典

医療情報に関する注意

このページは、健康診断や血液検査に関する一般的な情報です。診断、治療、服薬変更、受診不要の判断を行うものではありません。気になる結果や症状がある場合は、医療機関へ相談してください。