血糖検査でわかること
血糖検査は、体が糖をどのように利用しているかを確認する入口です。健康診断では、糖尿病や糖尿病予備群、メタボリックシンドローム、脂質異常、血圧高値、脂肪肝などとあわせて確認されることがあります。
ただし、健康診断は診断を確定する場ではありません。採血条件、直前の食事、体調、服薬、妊娠、貧血や腎機能などで結果の解釈が変わるため、結果表の判定と医師の説明を優先します。
血糖検査で確認する主な項目
血糖(GLU)
採血時点の血液中のブドウ糖量を確認します。空腹時か随時かで見方が変わります。
HbA1c
過去1〜2か月程度の血糖状態を反映しやすい項目です。NGSP値で表示されるのが一般的です。
グリコアルブミン
比較的短い期間の血糖状態を確認する目的で使われることがあります。
フルクトサミン
アルブミンなどに糖が結合した状態を見て、短期間の血糖傾向を確認する材料になります。
糖負荷試験(OGTT)
医療機関で糖代謝を詳しく確認するために行われる検査です。
インスリン(IRI)
血糖とあわせて、インスリン分泌や抵抗性を考える材料になります。
Cペプチド
体内で作られているインスリン分泌の状態を確認する目的で使われます。
糖尿病自己抗体
糖尿病のタイプや背景を医療機関で詳しく確認する際の補助検査です。
尿糖
尿に糖が出ているかを確認します。血糖値やHbA1cとあわせて見る項目です。
判定値の目安
健康診断では、保健指導や受診勧奨の目安として判定値が使われます。基準値は検査機関、測定方法、年齢、性別、既往歴、妊娠、治療中かどうかなどで異なるため、結果表に記載された基準範囲を確認してください。
| 項目 | 保健指導判定値の目安 | 受診勧奨判定値の目安 | 確認したいこと |
|---|---|---|---|
| 空腹時血糖 | 100 mg/dL以上 | 126 mg/dL以上 | 採血前の食事時間、HbA1c、尿糖、過去の結果。 |
| 随時血糖 | 100 mg/dL以上 | 126 mg/dL以上 | 食後何時間か、症状、再検査の要否。 |
| HbA1c | 5.6%以上 | 6.5%以上 | 血糖値、貧血や血液の状態、治療中かどうか。 |
| 尿糖 | 陽性の場合は確認対象 | 結果表の判定に従う | 血糖、HbA1c、腎性糖尿、妊娠、薬剤など。 |
注意: 上の値は厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)」をもとにした目安です。糖尿病の診断基準や治療目標を示すものではありません。
血糖・HbA1c・尿糖の読み分け
| 組み合わせ | 考え方 | 医療機関で確認したいこと |
|---|---|---|
| 血糖が高く、HbA1cも高い | 採血時だけでなく、一定期間の血糖状態も高めだった可能性があります。 | 再検査、糖尿病の有無、生活習慣、合併症リスク。 |
| 血糖が高く、HbA1cは高くない | 食後採血、体調、ストレス、薬剤などが関係することがあります。 | 空腹時再検査、採血条件、必要に応じた追加検査。 |
| HbA1cが高く、血糖は高くない | 過去の血糖状態、貧血や血液の状態、測定条件を確認します。 | 血算、再検査、普段の食事や体重変化。 |
| 尿糖が陽性 | 血糖が高い場合のほか、腎性糖尿、妊娠、薬剤などが関係することがあります。 | 血糖、HbA1c、腎機能、尿蛋白、服薬状況。 |
血糖検査と一緒に見たい項目
関連する病気・状態
血糖検査は、次の病気や状態と関連して確認されることがあります。ただし、血糖値やHbA1cだけで病名を断定することはできません。
結果を見るときの注意
血糖値やHbA1cの判定値は、健診機関、検査方法、年齢、既往歴、治療中かどうかなどで解釈が変わります。結果表に要再検査・要精密検査とある場合は、放置せず医療機関や健診機関の説明を確認しましょう。
注意: 血糖値やHbA1cが高いことは糖尿病と関連することがありますが、健康診断の結果だけで診断はできません。
医療機関で確認したいケース
- 空腹時血糖、随時血糖、HbA1cが受診勧奨判定値の目安を超えている。
- 血糖値とHbA1cの両方が高い、または尿糖が陽性だった。
- 口渇、多尿、体重減少、強い疲労感、目のかすみ、手足のしびれなど気になる症状がある。
- 糖尿病、高血圧、脂質異常症、腎臓病、心血管疾患の既往や家族歴がある。
- 妊娠中または妊娠の可能性がある、糖尿病治療中、ステロイドなど血糖に影響する薬を使っている。
相談先に迷う場合は、健診機関の案内、かかりつけ医、内科、糖尿病内科、内分泌内科などで確認します。症状が強い場合は早めに医療機関へ相談してください。
毎日の健康習慣を見直したい方へ
血糖や脂質の結果をきっかけに、食事、睡眠、運動、間食、飲み物の選び方を見直すことも大切です。
BeautyLifehackで生活改善情報を見るよくある質問
血糖値とHbA1cはどちらを見ればよいですか?
どちらか一方だけで判断せず、血糖値は採血時点、HbA1cは一定期間の血糖状態を反映しやすい項目として、結果表の判定や尿糖、症状、既往歴とあわせて確認します。
尿糖が陽性なら糖尿病と考えますか?
尿糖陽性は糖代謝の乱れと関連することがありますが、血糖値、HbA1c、腎機能、妊娠、薬剤などでも見方が変わります。結果だけで診断せず医療機関で確認してください。
再検査までに生活習慣を変えればよいですか?
食事、運動、睡眠、飲酒などを見直すきっかけにはなりますが、極端な制限や薬の調整を自己判断で行わないでください。再検査や受診の案内がある場合は結果表に沿って確認します。
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参考・出典
- 厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)」(参照日: 2026-07-02)
- 厚生労働省「健診検査項目の保健指導判定値及び受診勧奨判定値」(参照日: 2026-07-02)
- MedlinePlus「Blood Glucose Test」(参照日: 2026-07-02)
- 日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド」(参照日: 2026-07-02)
医療情報に関する注意
このページは、血糖検査に関する一般的な情報です。診断、治療、服薬変更、受診不要の判断を行うものではありません。気になる結果がある場合は医療機関へ相談してください。