12誘導心電図について
12誘導心電図検査は最も一般に用いられる心電図検査法。定期健康診断などでも実施される心電図検査方法です。ベッドに横たわった安静な状態で6つの電極を付けてそのまま測定する心電図検査です。傷みなどは伴いません。
12誘導心電図の心電図計測方法
12誘導心電図は名前の通り、手首足首と胸部に6つの電極を取り付けて、心臓を12の方向から見た波形から心電図を計測します。
計測に必要となる時間は数分程度で終わりますので、非常に簡単な心電図検査の方法です。ただし、不整脈などがある場合は、12誘導心電図計測においてその症状が現れるとは限りませんので、ホルター心電図計測などを行います。
12誘導心電図のメリットとデメリット
12誘導心電図はわずか数分(計測時間は数十秒)と短く皮膚に電極をつけるだけで計測が完了しますので、非常に簡単かつ患者に苦痛を与えない心電図計測方法として普及しています。ただし、12誘導心電図はあくまでも心臓からの電気信号を描写するだけですので、心臓などの疾患であるのか正常なのかを100%診断できるわけではありません。また、動悸や息切れなどの発作が起こっても、12誘導心電図で検査を行うときには収まったりしていて結局正常としか検査されないという場合もあります。
12誘導心電図はあくまでも簡便的な心電図検査法とお考えください。特に、動悸や息切れがある場合には「ホルター心電図」による検査をおすすめします。