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薬が効くしくみについて

そもそも薬を飲む(塗る)ことによって効果を発揮するというのは、実際に私たちの体内でどのような働きが起こっているのでしょうか?薬が効く仕組みでは、実際に使った薬というものが体内においてどのような作用を引き起こしているのかを解説します。

薬は血流により細胞に届けられる

原則として、薬は痛みなどの症状の原因となる患部に到達することによりその効果を示しますが、その患部に到着するための手段は基本的に全身をめぐる血液の流れを利用します。ほとんどの内服薬は経口摂取したあと、小腸で吸収され、その後血液に乗り運ばれていきます。

人体は約60兆個ともいわれる細胞で構成されており、それぞれの細胞は、それぞれ様々な生体ホルモンや化学物質などの影響を受けて活動します。その影響を受けるための場所を「受容体(レセプター)」とよびます。
お薬も基本的にこのレセプターに対して作用することによりその効果を発揮するものがほとんどです。

薬が細胞に与える影響の分類

お薬が細胞に対して影響を与える方法は主に、受容体(レセプター)に対してどのようにして作用するかにより分類されますが、大きくレセプターの働きを活性化する「作用薬」と逆にレセプターの働きを抑制する「拮抗薬」に分類することができます。
例えば、頭痛薬は、頭痛の原因となる細胞同士のやり取りをレセプターと結合して遮断することによりその痛みの発生を抑えます。

 

薬の治療効果の分類

なお、薬の作用については前項で解説しましたが、薬の分類については薬の効果について「原因療法薬」と「対症療法薬」にも分類できます。
原因療法薬とは、痛みや病気の原因自体を治療することを目的とした薬で、対症療法薬とは今出ている症状を抑えることを目的とした薬のことを指し、原因自体の治療は行いませ。