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薬の副作用予防について

薬は主に病気や症状の治療や緩和を目的として利用されますが、その目的の効果を「主作用」と呼び、それ以外の作用を「副作用」といいます。薬というものは、体に対して作用するもので、どこか一点だけでなく、大なり小なり何らかの作用を示します。どんな薬でも副作用は存在しています。ここでは副作用のしくみと副作用を引き起こしにくくするためのアドバイスを行います。

どんな薬でも副作用は存在する

基本的に副作用が無いという薬はありません。一般的に副作用の少ないと呼ばれる漢方薬であっても副作用は存在します。基本的に、作用が弱い薬ほどその副作用の程度も低く、逆に薬としての作用が強い薬であるほど、その副作用も強力になります。

そもそも副作用とは、薬の持つ成分が体に影響を与えるものの内、その薬が目的としている効果以外の作用を指します。例えば、花粉症の薬でクシャミや鼻水がでるのを止めるというの主作用であり、眠くなるというのが副作用になります。しかし、目的を変えると、睡眠誘導薬としては、花粉症の薬と同様の成分の薬でありながら、主成分は「眠くなること」となり逆転します。

市販されている薬は厳密な審査を受け認められたものですから、ほとんどの場合用法容量を守っていれば、生命に関わるような重大な副作用が現れることはごくまれです。ここでは、副作用を引き起こしにくくするための様々な注意事項を解説していきます。

 

定められた用法用量を守る

薬において副作用がでた原因として最も多い原因は薬の過量使用(使いすぎ)です。定められた用法用量を超える量を服用することによる副作用です。処方薬の場合は医師が患者の状態や体質などを考慮して用量を決めますし、市販薬の場合もしっかりと定められています。

 

肝機能の状態により薬の作用は変化する

薬は一旦体に吸収された際、一度肝臓において一部が分解され、それを超えた量が体にめぐり薬効を発揮します。そのため、肝機能が低下している人は、吸収された薬の分解が行われず、定められた用量であっても過量使用となる場合があります。

 

妊婦・新生児・高齢者についての注意事項

薬の使用について特に注意したいのが妊婦・新生児への利用です。妊娠中の方や授乳中の方が薬を服用した場合、使用した薬が血液や母乳を通じて胎児や新生児に対して作用を及ぼすことがあります。また、高齢者の場合薬の副作用を自覚しにくいという特徴がありますので、注意が必要です。

 

いつもの薬といって過信しない

薬の中には飲んだ薬が抗原となってしまい、その抗原に対する抗体が体内で生成されることがあります。薬物アレルギーと呼ばれアレルギー体質の人も、そうでない人も注意が必要となります。