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メタボリックシンドロームの危険性について

メタボリックシンドロームが近年問題となってきている理由としては、メタボが将来的な様々な病気に対するリスクとなりえるからです。メタボリックシンドロームにより引き起こされる病気は大きな自覚症状もなく進行することが多く、メタボリックシンドロームを予防することがこうした病気の発生を抑えることにつながるのです。

メタボリックシンドロームが原因となる様々な病気

メタボリックシンドロームは内臓脂肪の増大により代謝が悪くなることにより様々な病気が引き起こされるリスクが高まります。ここでは、最初にメタボリックシンドロームによりその発症リスクが大幅に高まる病気を紹介します。

糖尿病
糖尿病(とうにょうびょう)とは、膵臓から分泌されるホルモンの一種であるインスリンが不足することによる疾患の一つです。大きくインスリンが絶対的な欠乏による糖尿病と、相対的に不足するものがあります。

高血圧
高血圧とは、その名前の通り標準と比較して血圧が高いことを指し、特定の疾患というわけではなく、血圧が標準よりも高い状態そのものを指します。高血圧の原因がわからないものを本態性高血圧、原因となる疾患が明らかな高血圧を二次性高血圧と呼びます。

高脂血症
高脂血症(こうしけっしょう)とは、血液中の総コレステロール、中性脂肪(トリグリセリド)が増加した状態を指し、生活習慣病における基礎を成す疾患です。なお、高脂血症は、他の病気により二次的におこる高脂血症もあり、代表的な疾患として肝臓・腎臓疾患、糖尿病、甲状腺機能低下症が挙げられます。

心筋梗塞
心筋梗塞とは、虚血性心疾患という疾患の一つです。心臓が栄養としている冠動脈における血流が下がる事により心筋が虚血状態となり、壊死する状態となります。通常心筋梗塞という場合は急性に発症する「急性心筋梗塞」のことを指します。

狭心症
狭心症とは、心臓の筋肉に酸素を供給している冠動脈が異常を起すことによる一過性の心筋虚血を起す疾患の一つです。一過性のため、胸部の痛みなどは一時的(長くても15分程度)です。なお、一過性でない場合は心筋梗塞と呼ばれます。

脳梗塞
脳梗塞とは脳に栄養を送る動脈の閉塞(狭窄)により脳虚血をきたして脳組織に栄養や酸素が供給されない事から壊死(またはそれに近い状態)になることを指します。広義では同様のしくみから現れる様々な症状を含めて脳梗塞と呼ぶ場合があります。