尿酸(UA)の概要

尿酸は血液中に存在し、主に腎臓から尿へ排泄されます。体内で作られる量、食事や飲酒、腎臓から排泄される量のバランスが崩れると、血液中の尿酸値が高くなることがあります。

尿酸値は体調、脱水、食事、飲酒、運動、薬剤、腎機能、採血条件などの影響を受けます。健康診断の結果は、過去の推移や他の検査項目とあわせて確認します。

何を調べる検査か

血液検査の尿酸値は、高尿酸血症、痛風、腎結石、腎機能、飲酒、食事、肥満、薬剤の影響などを考える材料になります。尿中尿酸の検査は、結石の背景や尿酸排泄の状態を確認する目的で行われることがあります。

健康診断では、クレアチニンeGFRBUN尿蛋白尿潜血、血圧、血糖、脂質もあわせて確認します。健診エコーで結石を指摘された場合は、腎結石の確認ポイントも参考になります。

血清尿酸・尿中尿酸・尿検査との違い

項目確認すること見方の注意
血清尿酸血液中の尿酸値を確認します。健康診断でよく使われる項目です。高い状態が続くか、症状や腎機能とあわせて見ます。
尿中尿酸尿へ排泄される尿酸の量を確認します。24時間尿などで確認することがあり、結石や尿酸排泄の評価で使われることがあります。
尿潜血・尿蛋白尿路や腎臓への影響を確認します。血尿、尿蛋白、腎機能低下がある場合は尿酸値だけでなく腎臓・尿路の確認が必要です。
腹部超音波・CT結石や尿の流れの障害を確認します。背中やわき腹の痛み、血尿、水腎症疑いがある場合などに検討されることがあります。

基準値・判定値の目安

基準範囲の例(男性)3.0〜7.2 mg/dL程度
基準範囲の例(女性)2.1〜6.0 mg/dL程度
高尿酸血症の目安として扱われることが多い値7.0 mg/dL超または以上
単位mg/dL

注意: 上の値は厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)」の判定値をもとにした目安です。健診機関の基準範囲や医師の判断が優先されます。

高い場合に考えられること

  • 体内で尿酸が多く作られている、腎臓から尿酸が排泄されにくい、またはその両方が関係することがあります。
  • 飲酒、プリン体を多く含む食品、果糖を含む飲料、体重増加、脱水、腎機能低下、薬剤、急な体調変化などと関連することがあります。
  • 痛風、腎結石、腎機能低下、血圧・血糖・脂質異常などとあわせて確認されることがあります。
  • 高いだけで治療が必要と決まるわけではありません。関節症状、尿路症状、腎機能、既往歴、過去の推移を医療機関で確認します。

低い場合に考えられること

尿酸が低い場合、体質、薬剤、腎性低尿酸血症などと関連することがあります。多くは他の検査や症状とあわせて確認しますが、強い運動後の腰背部痛、血尿、急な体調不良、腎機能の変化がある場合は医療機関で相談しましょう。

薬剤・サプリメントで確認したいこと

一部の薬剤やサプリメントは尿酸値に影響することがあります。利尿薬、低用量アスピリン、免疫抑制薬、ナイアシン、抗結核薬、がん治療に関連する薬などは、結果の解釈で確認されることがあります。

注意: 尿酸値が気になる場合でも、処方薬を自己判断で中止・減量しないでください。服薬中の薬、サプリメント、市販薬を結果表と一緒に医療機関へ伝えましょう。

関連する病気

次の病気や状態と関連することがあります。ただし、検査値だけで診断はできません。

関連する検査項目

生活習慣で見直したいこと

飲酒量、甘い飲み物、体重、脱水、食事全体を見直すきっかけになります。特定の食品だけを避ければよいとは限らず、極端な食事制限や急な減量も体調に影響することがあります。

  • 飲酒量と頻度、特にビールや蒸留酒などを含む総量を振り返る。
  • 砂糖入り飲料、果糖を含む飲料、間食、夜食の頻度を確認する。
  • 体重、腹囲、血圧、脂質、血糖を同時に見直す。
  • 脱水になりやすい運動、発汗、発熱、下痢、飲水量の不足がなかったか確認する。

生活改善は検査値を必ず下げる方法ではなく、結果をきっかけに習慣を整理するものです。治療中の病気がある場合や腎機能が低下している場合は、食事や水分の方針を医療機関で確認してください。

医療機関に相談したいケース

  • 尿酸値が高く、足の親指などの関節痛や腫れがある
  • 尿酸値が高い状態が続いている
  • 背中やわき腹の強い痛み、血尿、発熱、吐き気、尿が出にくい症状がある
  • クレアチニン高値、eGFR低下、尿蛋白、尿潜血を同時に指摘された
  • 腎機能低下、尿路結石、糖尿病、高血圧、脂質異常症がある
  • 妊娠中・妊娠の可能性があり、尿酸値や血圧を指摘された
  • 尿酸を下げる薬、利尿薬、低用量アスピリン、サプリメントなど服薬について相談したい

よくある質問

尿酸値が高いとき何を確認しますか?

痛風と関連しますが、高いだけで発作が起こるとは限りません。関節痛や腫れがある場合は、痛風以外の関節炎やけがなども含めて医療機関で確認しましょう。

尿酸値が高いとき食事だけで判断できますか?

食事は大切な要素ですが、体質、腎機能、飲酒、体重、薬剤なども関係します。特定の食品だけで判断しないことが大切です。

痛風発作中の尿酸値が正常なら痛風ではありませんか?

発作中の尿酸値だけでは判断できません。関節の状態、症状の経過、既往歴、必要に応じた関節液検査や画像検査などを医療機関で確認します。

尿酸値が低い場合も相談が必要ですか?

低いだけで問題があるとは限りませんが、腎性低尿酸血症、薬剤、体質などが関係することがあります。運動後の強い体調不良、血尿、腎機能の変化がある場合は相談してください。

生活習慣を見直したい方へ

健康診断の結果をきっかけに、食事、睡眠、運動、飲酒などの生活習慣を整える情報も確認できます。

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参考・出典

医療情報に関する注意

このページは、健康診断や血液検査に関する一般的な情報です。診断、治療、服薬変更、受診不要の判断を行うものではありません。検査値の解釈は、検査機関、測定方法、年齢、性別、既往歴、服薬状況、症状などによって異なります。気になる結果がある場合は医療機関へ相談してください。