尿素窒素(BUN)の概要
BUNは血液中の尿素に含まれる窒素量を示します。尿素はたんぱく質が分解される過程でできたアンモニアを、主に肝臓で処理して作られる物質です。尿素は血液に乗って腎臓へ運ばれ、尿として排泄されます。
腎臓からの排泄がうまくいかない場合や、体内の水分が不足している場合、たんぱく質の分解が増えている場合などにBUNが高くなることがあります。一方、たんぱく質摂取量や栄養状態、肝機能の影響で低めに出ることもあります。
何を調べる検査か
腎機能低下、脱水、たんぱく質摂取量、発熱、消化管出血、薬剤の影響などを考える手がかりになります。BUNは腎機能以外の要因でも変わりやすいため、クレアチニンやeGFRとの組み合わせで確認します。
BUN・クレアチニン・eGFR・尿検査の読み分け
基準値・判定値の目安
| 基準範囲の例 | 9〜21 mg/dL程度 |
|---|---|
| 単位 | mg/dL |
注意: 上の値は一般的な基準範囲の一例です。健診機関の基準範囲、測定方法、年齢、性別、体格、体調、医師の判断が優先されます。
高い場合に考えられること
- 腎機能低下、脱水、発熱、たんぱく質摂取量の増加、消化管出血、熱傷、心臓への負担、薬剤の影響などと関連することがあります。
- BUNだけで腎臓病を判断せず、クレアチニン、eGFR、尿蛋白、尿潜血とあわせて確認します。
- 採血前の水分摂取、発熱、下痢、食事内容、サプリメント、体調によって変動することもあります。
低い場合に考えられること
低い場合は、たんぱく質摂取量の少なさ、低栄養、肝機能の低下、妊娠、体液量の変化などと関連することがあります。BUNが低いことだけで健康状態を判断せず、アルブミン、総蛋白、肝機能、症状、食事状況とあわせて確認しましょう。
食事・脱水・薬剤で確認したいこと
BUNは食事や体調の影響を受けやすい検査値です。採血前後の発熱、下痢、嘔吐、強い発汗、水分摂取の不足、高たんぱく食、サプリメントの使用、薬剤の変更があった場合は、結果説明時に伝えると判断材料になります。
服用中の薬やサプリメントは、自己判断で中止しないでください。腎機能や脱水が気になる場合は、薬剤名、服用量、開始時期を医療機関へ伝えて相談します。
関連する病気
次の病気や状態と関連することがあります。ただし、検査値だけで診断はできません。
関連する検査項目
生活習慣で見直したいこと
脱水、発熱、食事内容、飲酒、サプリメント、服薬状況、血圧、血糖を振り返るきっかけになります。腎機能が気になる場合は、自己判断で水分制限やたんぱく質制限をせず医療機関で相談してください。
医療機関に相談したいケース
- BUNとクレアチニンがともに高い
- eGFRが低い、尿蛋白や尿潜血が陽性だった
- 脱水、発熱、下痢、嘔吐、黒色便、強いだるさ、息切れ、むくみなどがある
- 腎臓病、糖尿病、高血圧、心臓病の既往がある
- 薬剤やサプリメントを開始・変更したあとにBUNや腎機能の異常を指摘された
よくある質問
BUNだけ高い場合は何を確認しますか?
脱水や食事などでも変動するため、BUNだけで判断できません。クレアチニン、eGFR、尿検査とあわせて確認します。
水分不足でBUNは変わりますか?
脱水状態では高めに出ることがあります。採血前後の体調や水分摂取状況も結果を見る手がかりになります。
BUNとクレアチニンは何が違いますか?
BUNは尿素窒素、クレアチニンは筋肉由来の老廃物を測る検査です。どちらも腎機能と関係しますが、BUNは食事、脱水、消化管出血など腎臓以外の要因でも変動しやすい点が異なります。
BUNが低い場合は何を確認しますか?
たんぱく質摂取量、栄養状態、肝機能、妊娠などと関連することがあります。症状やアルブミン、総蛋白、肝機能などの結果とあわせて確認します。
生活習慣を見直したい方へ
健康診断の結果をきっかけに、食事、睡眠、運動、飲酒などの生活習慣を整える情報も確認できます。
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参考・出典
- 日本腎臓学会「腎臓検診でわかること」(参照日: 2026-07-02)
- MedlinePlus「BUN (Blood Urea Nitrogen)」(参照日: 2026-07-02)
- MedlinePlus「Comprehensive Metabolic Panel (CMP)」(参照日: 2026-07-02)
- MedlinePlus「Creatinine Test」(参照日: 2026-07-02)
医療情報に関する注意
このページは、健康診断や血液検査に関する一般的な情報です。診断、治療、服薬変更、受診不要の判断を行うものではありません。検査値の解釈は、検査機関、測定方法、年齢、性別、既往歴、服薬状況、症状などによって異なります。気になる結果がある場合は医療機関へ相談してください。